数ある有名どころのB級グルメ「焼きそば」も
確かに美味しいとは思うが
昔、山口の駅通りにあったグリーンハウス
という名の軽食屋?今で言うところの
和風バル的なお店のメニューにある
熱々の鉄板にのせられた「焼きそば」が今なお俺の至高である。
と言っても最低週1ペースで通っていたのは
高校生の頃の話で現在はお店も無くなってしまい
グルーんハウスがあった場所は居酒屋になってしまっている。
場所はこの辺り。
マスターは細身のひょろっとした体型で顔はミスタービーンぽい感じだった。
口髭とギョロ目だったのも印象に残っている。
口数は決して多くなかったがよく通うようになってからは
駅通り周辺のお店事情やあそこの店の何々がどうとか
頭空っぽな高校生の俺にはあまり興味の無い話題も提供してくれた。
ちなみに話をしていない時の顔はマスターの痩せた見た目も伴って
サイコキラー感のあるまぁまぁ恐ろしい雰囲気を醸し出していた。
「焼きそば」の上には目玉焼きがのっており
食べ盛りの俺はほぼ毎回大盛りを注文していた。
ソースと熱々の鉄板にハマったんだと思うが
その一見普通の鉄板ソース焼きそばは
他店の焼きそばや鉄板系メニューと違う
とにかく食べたいと言う欲求を駆り立てる力があった。
メニューは他にもあったし何か食べた気はするが
「焼きそば」が美味過ぎてそれ以外のことを思い出せない。
自分のお気に入りの店であったため友達を連れて行ったことも何度かある。
20代の頃、帰省した時にマスターはガンで亡くなったと聞いた。
若かりし頃の思い出だが今だにあの「焼きそば」を超えるものには
出会えておらずこれからも超えることは無いだろう。